歴女のスイーツコンシェルジュが歴史的観点から今流行るスイーツの傾向を真剣に考察してみた②
①の続き…
現代に調和する古典への回帰…というところから。
<パティスリルヴィジエ(patisseri revisitee)>
現代に調和する古典への回帰に近いところにあるのが「パティスリルヴィジエ」という言葉。
ルヴィジエはフランス語で「再訪した」という意味です。
昔からあったお菓子にアレンジを加え、新しいお菓子として生まれ変わらせることをいいます。
それがヒットした具体的な例が……
「いちご大福」
今やいちご🍓だけでなく様々なフルーツを使用した大福が“フルーツ大福”という新しいジャンルで店頭に並ぶようになりました。
また、回帰からは少し遠ざかりますが、昔からあったお菓子にアレンジを加える……というところで、パティスリルヴィジエより聞いたことが多いであろう言葉が
「ハイブリッドスイーツ」ではないでしょうか?
ハイブリッドスーツとは2種類のお菓子を組み合わせて作るスイーツで、例えばクロワッサンとワッフルを合わせた「クロッフル」やクロワッサンとたい焼きを合わせた「クロワッサンたい焼き」
最近だとファミリーマートの「パンケーキにプリン入れちゃいました」も、ハイブリッドスイーツに分類されるかもしれません。
他、近年見るのが現代のSNSを意識して、これまであったお菓子のヴィジュアルにアレンジを加えること。
では、ハイブリッドスイーツや見た目が可愛いスイーツら全てが、いちご大福のように認知されるようになったり、長期的に流行しているか?
と、問われると決してそうではないことが分かります。
それは何故か?
①でご紹介したように、現代はフランス革命直前の飽食状態なわけですから、それでも口にしたい!と人々に思わせるスイーツを選ばなくてはいけないからです。