トゥンカロンを見るとちょっといやらしい気分になる件
お菓子に欠かせないクリーム。
クリームといっても様々なクリームがありますよね。
中でも特に多く使われているのが「生クリーム」
生クリームはフランス語でクリーム・シャンティーイ(creme chantilly)と呼びます。
クリーム・シャンティーイが登場するのは17世紀に入ってからのことで、一説によるとフランスのヴァテルという人物が開発したと言われています。
シャンティーイとは地名です。
パリにほど近い郊外で、牧畜に適した地。
良質な生クリームを生産するところから生クリームにその名がついたとか。
また、泡立てた生クリームからホイッパーを抜くと、スッとクリームが立ち上がるんだけど、その様が古城シャンティーイのようだとして名付けられたともいわれています。
さて。このシャンティーイ城(※)は、ルネサンス時代の建造物であり、構造は「グラン・シャトー」と「プチ・シャトー」の2つから成っています。
グラン・シャトーについては割愛しますが、プチ・シャトーは1560年頃にアンヌ・ド・モンモランシーの為に建てられたものです。
(※)日本の姫路城と姉妹協定を結んでいます。
アンヌ・ド・モンモランシーは1492年シャンティーイで生まれたヴァロワ朝時代の優秀な軍人。
アンリ2世、フランソワ1世、シャルル9世らに仕え、アンリ2世亡き後は未亡人となったカトリーヌ・ド・メディシスの腹心として活躍しました。
そんなところから、私の脳内では
クリーム・シャンティーイ=モンモランシーみたいなイメージがつきまとっている。
そして、カトリーヌはマカロンをフランスに持ち込んだ人物としてスイーツ業界では有名な話。
マカロン=カトリーヌ
生クリームがたっぷりサンドされたトゥンカロンは、上司と部下の夢の再会❤
だってさ!有能な軍人は王様や自分より有能な上司を求めるものじゃない?
未亡人となったカトリーヌに仕え続けるなんて、そこにロマンチックがあったかもしれないと、想像してもいいのではないかと思うのです。